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奈良のうまいもの大使の太鼓判!

第一号大使、奈良を愛する鉄田さんが「うまっ」と
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医者が青くなる!?「大和の柿」

今回のテーマは「柿」。柿は、奈良県が誇る特産品だ。都道府県別の収穫量では和歌山県に次いで2位だが、市町村別では五條市が全国トップである。

奈良の柿(御所柿)奈良県御所市で生まれた柿の品種に「御所柿(ごしょがき)」がある。完全甘柿のルーツで、「富有柿」もご先祖は御所柿だ。1600年代に出現し、「羊羹のように甘い」と評判になり、幕府や宮中にも献上されていた。着果が不安定なことから経済栽培されなくなっていたが、今は出荷もされ、御所市では柿産地振興の取り組みも行われている。私は先日、初めて御所柿をいただいたところ、まさに「羊羹の甘さ」だった。甘い食べ物の少なかった江戸時代には、衝撃を持って迎えられたに違いない。

正岡子規は、「柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺」という句を詠んだ。その柿が御所柿である。子規の随筆『くだもの』に「御所柿を食ひし事」という1節がある。東大寺近くの旅館・對山楼(たいざんろう)で「下女にまだ御所柿は食えまいかというと、もうありますという。余は国を出てから十年ほどの間御所柿を食った事がないので非常に恋しかったから、早速沢山持て来いと命じた」「柿も旨い、場所もいい。余はうっとりとしているとボーンという釣鐘の音が一つ聞こえた…」。法隆寺ではなく東大寺の鐘の音を聞いて「柿食へば…」の句の着想を得た、という話である。

奈良の柿(富有柿)奈良の柿(平核無)さて「奈良のうまいものプラザ」で販売されているのは益田農園(五條市滝町)の柿で、甘柿の代表的な銘柄である「富有柿」と渋柿の代表「平核無(ひらたねなし)」だ。富有柿は江戸時代末期、美濃国大野郡居倉村(現在の岐阜県瑞穂市居倉)に植えられた御所柿が、別の木に接ぎ木して育成された。明治31年、岐阜県主催の品評会に出品して1等に入選したことで、広く世に知られることとなった。シャリッとした歯応えと上品な甘さが特徴だ。

平核無は渋柿なので、炭酸ガスで渋を抜いて販売されている。果肉は柔らかく、甘くてジューシー。種がないので食べやすい。この平核無の突然変異したのが「刀根早生(とねわせ)」で、天理市の刀根淑民(とね・よしたみ)氏が育成された。台風で折れた平核無を、その根元から顔を出した若木に接ぎ木したところ、普通の平核無より半月ほど早く実をつける柿になったという。

柿にはビタミンAやCのほかカリウムも豊富に含まれ、昔から「柿が赤くなれば、医者が青くなる」と言われてきた。奈良県特産の柿、ぜひお召し上がりいただきたい。

(写真上から)御所柿、富有柿、平核無

鉄田憲男氏の顔写真 /

鉄田憲男氏 1953年和歌山県生まれ。1976年大阪大学経済学部卒業、
1978年早稲田大学文学部卒業、同年南都銀行入行。
現在 同行公務・地域活力創造部に勤務、NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」専務理事、奈良佐保短期大学講師。
奈良県の魅力向上に貢献したとして2011年、第2回あしたのなら表彰(奈良県知事表彰)を受けた。tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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