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奈良のうまいもの大使の太鼓判!

第一号大使、奈良を愛する鉄田さんが「うまっ」と
太鼓判を押した商品セレクション!

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奈良の伝統スイーツ、葛餅&わらび餅の季節が到来!

今回は、葛餅(くずもち)とわらび餅を取り上げる。

太鼓判コラム(5)わらび餅と葛餅

左から、わらび餅(扇屋)、葛餅(石井、よしのや)

以前、東京キー局のテレビ番組に出演したことがある。そこで「奈良では葛餅がお薦め」と話した。あとでオンエアを見て、びっくり仰天した。私の顔の隣に、葛餅とは似て非なる菓子が映し出されていたからだ。調べてみると、これは関東地区で食べられる「くず餅」(久寿餅)で、小麦デンプンを水で溶いたものを、乳酸菌で発酵させたものだそうだ。葛餅とは、製法も味も、全く違う。見た目も白く濁っていて、透明な葛餅と見まがうことはない。

石井物産の葛餅よしのやの葛餅葛餅は、葛粉(葛の根から採る)から作られる。今回紹介する商品は、どちらも吉野本葛粉を使っていて、プリプリの食感が楽しめる。水で溶いた本葛粉に砂糖を加えて火にかけ、透明感が出るまでよく練る。練り上がったものをバットに流し込み、水で冷やした後、長方形に切る。トッピングは、きな粉や黒蜜だ。吉野本葛粉を使うと、舌触りも滑らかになる。

石井物産株式会社(五條市西吉野町)は、柿の専門店ながら4種類の葛餅を出している。写真(上)の白妙(無色透明)のほか、琥珀(柿)、小倉(餡)、抹茶の4色・4つの味が楽しめる。

株式会社よしのや(吉野郡吉野町吉野山)は、「黒蜜+きな粉」と「抹茶きな粉」の2種類(各330g)のほか、「黒蜜+きな粉」のミニサイズ(57g)もある。

いかにも涼やかな葛餅は、夏の季語だ。角川書店刊『入門歳時記』には、
「葛餅や老いたる母の機嫌よく 小杉余子(こすぎ・よし)」
というほのぼのとした俳句が紹介されている。

一方のわらび餅は、春の季語だ。「わらび」が早春のイメージだから、春なのだろう。
「かたはらに鹿の来てゐるわらび餅 日野草城(ひの・そうじょう)」
というユーモラスな俳句がある(句集『旦暮(たんぼ)』)。

私が子供の頃(昭和30年代)には夏になると、よくチリンチリンと鈴を鳴らしながら、わらび餅売りのおじいさんが町を巡回していた。木の舟(船形木経木)に載ったわらび餅は、甘くて冷たくて、とても美味しかった。

扇屋のわらび餅わらび餅の作り方は、葛餅によく似ている。本わらび粉(わらびの根から採る)、デンプン、砂糖、水などを加熱しながら透明になるまでかき混ぜ、冷まして固める。

志賀直哉は奈良に住んでいた頃、知人によく「わらび粉」を贈って喜ばれたと随筆に書いている。志賀を訪ねて奈良に逗留した小林秀雄も、奈良のわらび餅はうまい、と書き残している。

写真のわらび餅は、有限会社扇屋(香芝市五位堂)製。きな粉だんごが有名な店だが、本わらび粉を使ったわらび餅も美味しい。

これら奈良県の伝統スイーツは、洋菓子のような派手さはないものの、素朴でとても美味しい。お買い求めは、ぜひ「奈良のうまいものプラザ」へ!

よしのやの葛餅と抹茶

鉄田憲男氏の顔写真 /

鉄田憲男氏 1953年和歌山県生まれ。1976年大阪大学経済学部卒業、
1978年早稲田大学文学部卒業、同年南都銀行入行。
現在 同行公務・地域活力創造部に勤務、NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」専務理事、奈良佐保短期大学講師。
奈良県の魅力向上に貢献したとして2011年、第2回あしたのなら表彰(奈良県知事表彰)を受けた。tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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