お茶のはじまりの地、奈良・大和茶のほうじ茶
奈良は弘法大師(空海)が唐から日本へお茶をもたらしたという言い伝えがあり、お茶も奈良がはじまりと言われています。宇陀市の佛隆寺(仏隆寺)には弘法大師が伝えたというお茶の臼があります。
気候風土がお茶の栽培に適しているのでしょう。大和高原にはひろくお茶が栽培されており、大和茶として知られています。
奈良のうまいものプラザには、大和茶のほうじ茶がいろいろなパッケージに入れて工夫されて売られています。
パッケージにお茶の葉だけいれたものや、簡単に飲めるようにティーバッグにして売られているものがあります。
きょうは「かりがねほうじ茶」をいただきました。湯飲みにティーバッグを入れ、熱い湯をそそぐとすぐに良い色のお茶ができあがりです。
パッケージの裏側に、ほうじ茶のおいしい飲み方が書かれているものもありました。
沸騰した湯(100℃)で、1回4グラムのお茶を1分間いれるとできあがり。また8グラムいれるとさらに濃いお茶になります。濃いほうじ茶もおすすめということです。
春の梅の名所として知られる月ヶ瀬ですが、お茶も栽培されていて有名です。月ヶ瀬から柳生、山添と大和高原のお茶の産地が広がっています。
また奈良は昔から茶がゆも有名です。茶巾にほうじ茶をいれてお粥が作られます。
健康にも良いほうじ茶は、奈良の良いおみやげとしても好評です。

松森重博 氏
1948年奈良県生まれ。奈良女子大学附属中学高校を経て早稲田大学商学部卒業、東京で修行したのち1975年から奈良に帰り、器まつもり勤務。現在、株式会社まつもり社長。
NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」理事、奈良商工会議所常議員、奈良市観光協会理事。奈良市中心市街地活性化研究会会長。
奈良もちいどのセンター街理事長他。ブログ「鹿鳴人のつぶやき」